PIAZZA NERO irmscher インプレ

古い車でしかも中古であるPIAZZAのインプレを書いても余り参考にはならないかも知れませんが、長年の憧れだったPIAZZAをようやく手に入れた男の戯言を聞いてやってください。もしココを見てPIAZZAに乗ってみようという気になって、PIAZZAの無限地獄に嵌っても当方は一切責任を負いません(笑

 

@スタイリング

PIAZZAを語る上で外せないのはその流麗なスタイリングに尽きると思います。G.ジウジアーロがデザインしたそのボディは20年以上経った今でも全く古臭く見えません(個人的主観)。

 
フロントエアダムに前後大型バンパー、リヤスポイラー、ホイールはBBSの16インチが装着されています。因みに初期型やJR130型はフロントエアダムやリヤスポイラーの無いプレーンな形状で、G・ジウジアーロのオリジナルデザインに近いスタイリングとなっています。大型のフロントエアダムはJR130型や初期型のPIAZZAには無い精悍な印象を与えてくれますが、ジウジアーロのオリジナルデザインを尊重する人には無用と言う意見もあります。
ウエッジシェイプのフォルムは今見ても十分通用するデザインですね。しかしこのアングル、「なすび」に見えるのは確かです(^^ゞ

因みに赤はケチャップ、白はマヨネーズ、黒はゴキブリなんて呼ばれていたそうですね〜

誰が考えたか知りませんが、なかなかのセンスかも(^^ゞ

フロントからみて一番のお気に入りが角目4灯・セミリトラクタブルヘッドライトカバーの部分です。

セミリトラの為にライトアップ時にも印象が殆ど変化しないのは美点のひとつですね。さらに規格4灯はシャープな印象で大好きなんですよね。

因みにエンブレムは純正では金文字でISUZUとなっていますが、個人的趣向でirmscherに変更しています。

リヤには大型のリヤスポイラーが装着されています。

最終型あたりのHBL(ハンドリング・バイ・ロータス)なんかでは3本ステーでストップランプ付きが採用されていますが、個人的にはスッキリしているこの形が好きです。

リア周りには特にスポイラー類が無く、丸っこいお尻が可愛いという意見も。

因みに徹底したフラッシュサーフェス化が図られたボディのお陰か、今見ても古い車という印象がありません。

とても20年以上前のデザインとは思えないでしょう。

 

Aインテリア *2006年12月23日追記

外観に負けず劣らず個性的なのがPIAZZAのインテリアですね。私が一番ほれ込んでいる部分でもあるのが今見ても未来的なコックピットです。

 

何といってもステアリングの左右に集中しているスイッチ類がPIAZZAのコックピットを印象付けています。ステアリングから手を離さなくても各種スイッチのコントロールが可能という所に、戦闘機の*HOTAS思想に近いものを感じます。PIAZZAの運転席がコックピットと形容されるのは、この辺りが関係しているのでしょうね。

*HOTAS(ハンズオン・スロットル・アンド・スティック)=アメリカ空軍のF16戦闘機で採用された操作系思想で、速度調整用のスロットルレバーと操縦用のコントロールスティックに必要なボタン類を配置して、極力手をスロットルとスティックから離さず戦闘行動が行えるように配慮されている。PIAZZAもステアリングから手を離さず、基本的な操作が可能という点では極めて近い思想のようだが、詰めは少々甘いかな

 

PIAZZAのインテリアの最大の特徴である、ステアリング周りのサテライトスイッチです。

左のサテライトにはエアコン関係のスイッチとワイパー系のスイッチが纏められています。

右のサテライトにはクルーズコントロール関係(irmscherには搭載されていません)、リヤデフォッガー、ハザード、ODスイッチ、メーター照度、サテライト照度、ウンイカースイッチが纏まっています。

夕暮れ時にスモールを点灯した写真をパチリ。アンバーカラーのイルミが良い雰囲気を醸し出しています。
メーターとサテライトスイッチ部分は昼間(消灯時)は白文字ですが、点灯時はオレンジの透過光になります。

私のモデルより前の型のirmscherだとオレンジ文字&オレンジ照明だったようですね。個人的にオレンジ(アンバーカラー)の透過光は大好です。

ステアリングは純正ではirmscherロゴが入ったモモの38φステアリングです。

この写真は87型のカタログから持ってきた画像です。因みにコンソール形状やサテライト周りの文字色などが異なっているのが見て取れます。更にダッシュボードの表皮も材質が異なっていたそうです。

コンソールはオーディオスペースとなっており、3DIN分のスペースがあります。

上に仕切られた1DIN分のスペースと下に2DINとなっています。ノーマルでは下2DINにオーディオ、上1DINは小物入れとなっていたようです(上の写真参照)。

現在は下にナカミチのMD-95zが、上にはドリンクホルダーと小物入れをインストールしています。下の写真ではステアリングに加えてシフトノブも変更しているので、オリジナルとは雰囲気が異なっていますね。

因みに車内はごちゃごちゃとモノを置く&装備をつけるのは好きで無いので、かなりシンプルです。

運転席と助手席のシートは専用のレカロとなっています。

特に凝った機能は無く、ダイヤル式のリクライニングとシートバック可倒用のレバーがあるのみです。すわり心地は中々タイトで良い感じです。但し10万キロに近い固体ですので、純正時から比べるとヘタリなどはある模様です。

リヤシートは2名掛けです。小柄な大人であれば十分なスペースがあります。レカロシートになってからシートバックが肉厚になってリヤの居住スペースが減ったと言う話もあるようですね。カラーはフロントのレカロと併せてあり、中々シックで渋い印象です。

写真には写っていませんが、左右には灰皿と小物入れ用のスペースがあります。

B動力性能

エンジンは2000ccのSOHCインタークラーターボで、グロス値で180ps/5400rpm・25.5kg/3400rpmを誇ります。低速から湧き出るトルクが特徴で、逆に高回転域は余り得意ではないエンジンのようです。実際、上を回しても苦しげに廻っているような印象のエンジンですから。どちらかと言えば、PIAZZA自体がゆったり走るキャラクターのように思います。尚、今となっては凡庸なスペックのエンジンですが、当時としてはそこそこ高スペックの部類だったようです。                                                      
今となっては凡庸なエンジンとは言え、そこそこの動力性能を持っています。峠道で前方をトロトロ走る車を抜くなんてのも大した事ではありません。ただ、個人的には目を吊り上げるような走りよりも、海辺を流したり、夜の都会をゆったりと走るようなスタイルがPIAZZAには似合っていると思いますね〜

Cハンドリング&乗り心地

PIAZZAは発売当時から未来的なスタインリングに、古典的な足回りを組み合わせたと言われてきました。これはシャーシの基本コンポーネントを、PFジェミニをベースに設計されている為です。当初から車体に対してトレッドが狭かったのと、リヤの3リンク式サスペンションの採用には文句が付けられたようです。特にリヤはリジットだったので、とやかく言われたのでしょう。因みに良く言われる間違いですが、PFジェミニのシャーシがそのまま採用されたという説。これは某自動車評論家も「間違いだらけの〜」の中でハッキリ書いてましたね(実際はホイールベース・トレッド共に違っています)。

さてハンドリングです。PIAZZAで飛ばそうという気はさらさら無いので、限界域でのハンドリングなど正直分かりません。ただ、トレッドの狭さからかリヤの挙動がイマイチ希薄な感じはします。特に高速コーナーでリヤが持っていかれるような(飛んでいきそうな)挙動が感じられます。

また肝心の乗り心地ですが、これは流石に古さを感じる部分ですね。思ったよりも遮音は成されているようですが、やはり現代の車と比べるのは酷ってものです。段差の突き上げはかなりあり、ボディ全体が振動してしまう感じがあります。また古い故か内装がキシミ音を立てるのもスペシャリティーカーとしてはマイナスですね。

もっともハンドリングや乗り心地に関しては、ステアリング周りのガタや損耗、更にバネやダンパーなどのヘタリも影響していて新車時のコンディションとは程遠いので、一概にダメだとは言えませんけどもね。

D総合的にみて・・・・・

初年度発売は82年の車であるPIAZZA。私が乗っている87.5型イルムシャーは比較的後期のモデルとは言え、既に車齢は20年になろうとしています。そんな車を現代の車と比べて、乗り心地がどうこう言うのはナンセンス。

やっぱり、当時憧れだった車に乗れている、これだけで十二分に満足できています。

シャーシ性能やエンジン性能が古いとは言え、未だに人目を引く流麗なスタイリングや今見ても先進的で斬新なコックピットなど、今見ても現代の車に全く劣っているとは思えません。今でも全くもって普通に乗れてカッコイイ車だと思います。

やっぱり、PIAZZAがある生活って良いですね!(^^)!

惜しむらくは当時好きだった女の子を助手席に (以下 家庭内平和の為に自粛・・・・)

 

 


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